大東京トイボックス 4巻

大東京トイボックス(4) (バーズコミックス)
待ちに待った「大東京トイボックス」の最新巻が発売されました!
Ya━━━━━━━━ha━━━━━━━━!!
表紙は仙水伊鶴。表情がなんとも憎たらしいw
このときに近所のローソンにトイボが置いてあることを触れたんですが、今日行ってみたらなんと今巻を含めたギガボが全巻置いてありました。しかも2冊ずつ。
本屋でもなかなか見ないのにGJすぎるだろローソン。



そんな4巻はなかなか波乱に満ちた展開でした。
「デスパレードハイスクール」の制作が佳境を迎えたスタジオG3。制作に意欲をみせる太陽だが、指示は後戻りした変更や大幅な仕様変更ばかり。余裕をみせる太陽をよそにスケジュールはどんどん遅延していく。スタッフも軸が定まらない太陽に不安を覚え、現場には不穏な空気が漂い続けていた。そんなとき、月山の携帯に仙水から着信が入る。そこで明かされる太陽の過去とは・・・!?



前巻のラストからモヤモヤしながら今巻を迎えましたが、SWEの件が尾を引きマサの解雇が明らかになりました。グッバイマサ。
そして太陽絶賛暴走中。挫折と苦悩は主人公の特権だけど、自覚できてないポジティブな苦悩って珍しい気がする。
波乱はG3側だけじゃなくSWにも広がってます。まぁ、広げてる張本人は仙水なんですけども。このキス魔め。だけどもこの作品はそういった時に起こる人間ドラマがまた面白い。


この作品が面白いと思えるのはテーマが面白いからなんでしょうね。あっしが考えるテーマについては昔、大東京トイボックス@旋風記東京トイボックス@旋風記あたりに書いたんですが、各巻ごとにもテーマが存在していると思います。それはカバーに書かれている作者コメントに表されています。今回はそれをご紹介。

夢は必ず叶う。
こんな残酷な安いフレーズ、信じたくはないのだけど、
意外に叶うこともあるので、人生なかなか気が抜けません。
東京トイボックス」 再起動です。
━━━━━━━━大東京トイボックス第1巻

他人と自分を比べない。
そう公言する人をうらやましいと思う時点でいろいろ比べちゃってるわけで。
コンプレックスの問題って、根深いです。
トイボシリーズのテーマのひとつは、そんなコンプレックスの有り様です。
━━━━━━━━大東京トイボックス第2巻

できるだけ正直に生きていきたい。
そう思っていても、気がつくと、細かく嘘をついていたりして、自己嫌悪。
だからって、自分は嘘つきなんスよ!って開き直っちゃうのも、なんだかなー。
なんてことをウダウダ考えつつ、この漫画を描いてます。
━━━━━━━━大東京トイボックス第3巻

どんな物事も観察者の立場や役割によって大きく見え方が異なります。
このややこしさを打破するのは大声か、やさしさか。
━━━━━━━━大東京トイボックス第4巻


どの言葉もなかなか深い。
特に3巻のテーマが「嘘」っていうのは分かりやすいんじゃないでしょうか。
2巻はそのままテーマとして語られてますね。
こういった部分に注目しつつ再度読み直してみるとまた新しい面白さに気付けると思います。



面白いといえば今制作してる「デスパレードハイスクール」が結構面白そう。
次元転換システムって、ペーパーマリオやこのゲームとかで見られる発想ですよね。
【ニコニコ動画】3D←→2D 右脳に効きそうな、次元を操る新感覚ゲーム


「サムライ☆キッチン」もそうだけど「デスパレードハイスクール」も実際にやってみたい。



そしてギガボ1巻以来の坊主太陽復活。作中でこんな頻繁に髪が伸びたり短くなったりして、まるでサイヤ人のようだw
この髪が徐々に伸びるという表現は作者の意図的に描いているようで、詳しくは作者のブログに書かれています。
難民チャンプ|大東京トイボックス特別編 第1話 『太陽 髪を切る』



そういえば特別編は結局最新巻にも収録されませんでした。BIRZはあんまり本屋で見る機会がないから単行本派にならざるを得ないのですが、そろそろ単行本にも収録してくれないかなぁ・・・。
で、調べてみたら特別編は以下の通りでした。

  • 特別編の話数とその主人公
    • 1話  太陽
    • 2話  依田
    • 3話  アベマリ
    • 4話  マサとロドリ
    • 5話  品子
    • 6話  千明
    • 7話  太陽
    • 8話  須田


結構溜まってるんだなぁ。単行本に収録してくれてもよかったのに。



まだまだ先は気になるところだけど、次巻の発売は今年中には間に合わないかなー。
漫画好きであれこれ読んでるあっしですけど、その中でもこの「大東京トイボックス」はトップクラスの面白さです。
読んだことがない人はぜひ一読あれ。






大東京トイボックス(4) (バーズコミックス)

大東京トイボックス(4) (バーズコミックス)